【終末期 在宅での看取り】退院後一番平和だった一日
退院6日目
今日が一番平和で、一番休まりました。
在宅で介護をする上で一番大変なのは、人への対応だと気付かされ、ヘルパーさんを断ったことで、自分の時間ができました。
変な話ですし、退院するまではそういうイメージはまったく持っていなかったので、これは経験してみないとわからないことなんでしょうね。
介護保険を使えば、訪問介護を受けられますが、それは本人がヘルパーさんと意思疎通ができる時に限って意味のあることのように感じました。
私が動けるのに、ヘルパーさんがやっていることを座って見ているのも変な感じだし、どうせ自分が動くんなら、全部自分でやった方が説明をしなくていい分、楽だとわかりました。
掃除だってそうですね。
自分でやる分には、自分の都合のいい時間に自分のタイミングで出来ます。
だけど、ヘルパーさんに頼むと曜日や時間が決められ、その間、留守にすることもできません。
今日は、朝7時ごろまで休めました。
親宅に行くと、まだポストの新聞が取り込まれておらず、玄関の鍵も開いていなかったので、父に何かあったのかとちょっとドキッとしましたが、父も「今起きたところや」と言ってました。
よく眠れて何よりです。
風邪もよくなっているようでした。
母は朝の訪看さんの検温でも熱が少し高く、37.2℃ありました。
私が昼間に測ると、38℃まで上がっていました。
枕がわりにしているバスタオルの間に、冷却シートを敷き様子を見てました。
夕方、訪看さんが清拭などをして布団をめくっている時間が長いと、次第に熱が下がっていきました。
布団の中に、熱がこもりすぎて体温が下げられなかったのかもしれません。
足元に掛けていた毛布を外して今は寝てもらっています。
ベッドはエアマットで、ヒンヤリ感を防げるようエアーの温度が調整できるようになっています。
それも低めに設定し直しました。
寒がりだったので、寒いかなと思って肩口まで布団を掛けてあげていたのですが、それも良し悪しなんだと知りました。
昨日、留置していた尿管カテーテルも外したので、自力での排尿はなかったのですが、膀胱を軽く圧迫すると少し尿が出たようです。
点滴もやめたので、排尿も徐々に減っていくでしょうし、むくみも徐々に解消されていくと思います。
「人の最期は枯れるように逝く」
それが一番楽な最期の迎え方なんだということを知ったのが、母を自宅に連れ帰った一番の理由です。
点滴をしなくなったので、痰もあまり出なくなっていると思います。
看護師さんの吸引は一切ありません。
その代わり、お口の中をガーゼで綺麗に拭いて、その後は保湿してくれています。
私が、見るに見兼ねる時だけ軽く吸引しています。
負担にならないよう、数十秒程度ですが。
今日からはヘルパーさんが来ないので、昨日までヘルパーさんがやっていた清拭やオムツ交換、着替えなどを夕方の訪看さんが二人でやってくださいました。
その手際のよさと、人当たりのよさに頭が下がります。
未熟なヘルパーさんではこうはいきませんから。
母の気持ちになって考えても、知らない人に入れ替わり立ち替わり介護されたくないと思うんですよね。
それ以上に、毎日、入れ替わり立ち替わり、人の対応に時間を割かれると私の身が持ちません。
夜は、もう一度私が様子を見に行きます。
その後は朝まで私は親宅に行かないので、朝「息をしてるかな?」って顔を見るまでは不安ではあります。
だけど、私一人で24時間は見られませんから。
この過酷な状況で身体がまだ悲鳴を上げていないのが不思議なほどです。
周りの家族が風邪を引いているのに、自分は持ちこたえているのも不思議です。
多分、気力でしょうね。
さ、明日は息子たちが来るので心強いです。
なんといっても一番頼れるのは、自分の子どもたちです。
明日も頑張ろう!
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