母の意識がなくなりました
毎日、隣に住む母のところへ、薬を届けたり簡単な運動をさせたり、ゴミだしをしたり、掃除をしたりで通っていましたが
この2週間ほどは見当識障害(母の場合朝と夜の時間がわからなくなる)もおきず、食欲もあり元気そうに過ごしていました。
だけど、昨日は私が朝に訪問した時も、いまひとつ明るさや覇気がないように感じていました。
そんな日もあるんですけどね。
そして今朝、いつものように24時間ぶりにたずねて行くと、昨日の昼と夕の薬が残ったままでした。
「飲まへんかったんや」と聞くと
「昨日のこと、よう覚えてへんねん」とあいまいな返事でした。
いつもは部屋にいる父が出てきて、昨日の母のおかしな状態をすごい剣幕で私に訴え始めました。
どうやら、私が帰るまでは正常だったようなのですが、その後、ベッドで横になって次に目が覚めたときから、時間がわからなくなっていたようで
朝ごはんの用意を2回も3回もして、卵焼きが皿に盛ってある、と怒っていました。
認知症の症状が進んでいる人に怒りをぶつけてもどうしようもないから、と父をなだめ
1時間ほどいっしょにいて「また来るわ」と言って、9時頃自宅に戻りました。
それから8時間後の午後5時過ぎ、もう一度尋ねてみると、普通に父と夕飯を食べているところでした。
受け答えもハッキリしていて、私にテーブルの上のパンを持って帰りと言ってくれたので、私は帰ってそれを食べました。
ところが、その3時間後の午後8時14分
父から緊急の電話が入りました。
「倒れて動きよれへん」と。
取るものもとりあえず駆け付けました。
自分がお風呂に入っていなくてよかった・・・
もう10分遅かったら、緊急行動が遅くなったかも。
とりあえずパソコンの電源だけ落としてすぐに駆け付けてみると、母が台所のシンクと椅子の間で倒れていました。
もっと窮屈な状態で倒れていたようですが、父が体をまっすぐにしたようです。
傍らには吐しゃ物がありました。
呼吸はしていましたが意識はなく、これはただごとじゃないとすぐにわかったので、119番通報して救急車を呼びました。
なぜか先に家の前に到着したのは消防車で、消防隊員の人が救急措置を始めてくれていたので、表はご近所さんで騒然としていました。
消防車が先に来ていたのは謎です。
その3分後ぐらいには、救急車がやってきました。
救急隊の人は台所で倒れたままの母に、電気ショックを加える処置をしたり、呼吸を確保するためのマスク?のようなものを当てたりして応急処置をしてくれました。
その間に、何時にどんな様子だったのかを聞き取りされました。
私も着の身着のままだったので、ダッシュでいったん家に戻り、身なりを整え自分と母のかばんをもって救急車に乗りました。
高度救命センターがあり、かつ、母の財布の中に府立病院の診察券もあったので、救急隊の人がそれを見つけて、そちらに受け入れ要請をしてくれ、運ばれることになりました。
人生2度目の救急車の乗車でしたが、今回ほど、気が動転したことは初めてです。
ICU に運ばれ、画像診断の結果が出たあと、当直医(女性医師)に呼ばれ説明を受けました。
その頃には、私からの連絡を受けて、娘が車で来てくれていたので一緒に聞くことができました。
結論から言って、脳内の出血が大きく、母の意識はもう戻らないということ
仮に手術で出血を取り除いても、予後は今より悪くなるし、意識が回復することもない、ということでした。
母からは2カ月ほど前に、延命治療は拒否する旨のメモを渡されていたので、意識が回復することがないのであれば、手術や延命治療は断りました。
脳梗塞の既往症があり、その薬の副作用で小さな脳出血を起こしていたこともあり、爆弾を抱えている状態ではありました。
そのために、毎日血圧を測ってコントロールしていたんですが、それでも、助けられませんでした。
こっちの心臓が止まりそうなほど驚いたし、なんか、私の管理が悪かったのかと気持ちがふさいでいることも確かです。
今まで命を落としても何ら不思議じゃない大きな病気を数々してきましたが、脳出血には勝てませんでした。
介護認定も、要支援1から、要介護認定の申請をしているところで、その調査日が2カ月先の11月という返事があったところです。
ずいぶん混み合っているようです。
自宅内に手すりをつけるために、見積もりに来てもらったり、レンタル用品をお試し中だったりしましたが、全部いらなくなってしまいました。
いつ何があってもおかしくないとは頭では理解していても、脳の状態はあまりにも突然変わるので、心がついていけません・・・。
医師に聞きましたが、数日かけて出血するという種類のものではなく、破裂するように多量に出血したものだということです。
明日から父(89)の状態が心配です。
それと、自分の体がもつか。
いつかはくると覚悟していましたが、今日(昨日)がその日でした。
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