社会人時代vol.1(二十歳)
研修
新入社員には研修が2週間ありました。
会社の一室に集合し、ビジネスマナーに始まって、いろいろな部署のいろいろな仕事の説明がおこなわれます。
私の入った会社は大阪が本社で、あと東京店や量販店担当の会社もありました。
なのでその研修が終わった後、配属が発表されるとういう筋書きです。
とは言っても事務職の女性社員が、大阪から東京に赴任するということはないので
自分にはあまり関係のない話ではありました。
でも、同期入社の男性社員は、東京店勤務が決まり
翌日、辞めていったのを覚えています。
数十人の同期入社の社員が一堂に会した研修の最終日
一人ひとりが前に出ての5分間スピーチがありました。
内容はたぶん、研修会を終えての心構えのようなものだったのでしょう。
正直、自分がそこで何を言ったのかなんてことは、後から友人に聞かされるまで記憶の中にも眠っていませんでした。
ただひとつだけ、私の直前に挨拶をした四大卒の女性が
スピーチの最後に「ご清聴ありがとうございました」と締めくくっているのを聞いて
「おぉ、そうか、社会人になるとあんな風に挨拶するのか」
と、にわか社会人は猿真似のように
「ご清聴ありがとうございました」と言っていました。
この5分間スピーチで私がどんなことを喋ったのかは
私が退職後に知ることとなりました。
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