社会人時代vol.1(二十歳)

入社テスト

私はこの会社を志望した時の面接で
「どうしてここの会社を選びましたか?」と定番の質問を受けました。
会議室に私と向き合って座った面接官の人数はたぶん4、5名。
当時の私は誰が何をする人なのか何もわかっていませんでした。
ひょっとしたら、その中には会社のトップの人間もいたのかいなかったのか
そういえば、入社後も気に留めたこともなかったのが不思議でした。

でも、そこで答えた自分の言葉だけはいやに鮮明に記憶しています。
「正直なところ、仕事は向いているのかどうか、実際に働いてみるまでわかりません。不勉強なのですが、御社でどのようなお仕事ができるのか今の私にはわからないので。」というような中身のことを
おそらく流暢でもなかったはずの敬語を並べて言ったようです。

面接を終えた私の感想は
「な~んや、バイトの面接とたいして変われへん」と実に安直なものでした。

その前だったか、後だったか
一般常識のテストのようなものもありました。
そこには簡単な計算問題のようなものがあって
当時、計算の速かった私が苦労するような難問ではありませんでした。
作文も難なく片付け、その後、私はこの会社の採用通知を受け取ったのです。

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Posted by どらみ