社会人時代vol.2(仕事も恋も)
展示会
会社では当時 年に2回全国からバイヤーを招いての展示会がありました。
普段は静かな会社の受付もこのときばかりはお祭り騒ぎです。
初めての展示会を経験した私は
そのめまぐるしい忙しさの中で
気くばりの大切さを数多く学びました。
半期分の売り上げに直結するイベントだけに
営業部の面々は大変です。
6階のフロアが全部展示会場になっていました。
ここで全フロアを説明しておくと
まず1F ここはものすご~く広々としていて
受付と営業部それ以外は応接セット。
裏半分は物流センター
2Fは商品管理部
3F~5Fは倉庫
6Fは展示会場
7Fは資材部
8Fは品質管理部
9Fは企画部
10Fは製造部
11Fは経理部、総務部、コンピュータルーム
12Fは社長室、会長室、会議室
それと地下1Fは駐車場
こんな感じ。
展示会の時は、私たち受付も昼食が会社の経費で食べられます。
近くのレストランでランチが食べられる券があって
それを持っていくとノーサインです。
たまにVIPのお客さんを常務や部長が接待するときは
伝票にサインをするのですが
中にはサインをしないで帰る社員がいて
私たちが行くと店の人が
「さっき、サインされずに帰られたんですよ~」ということがしばしば。
あの店、今でもあるのかなぁ。
って展示会の話とちゃうな。
組合活動
労働組合がありました。
当たり前なんですが、私も組合員でした。
その集会があったそうなのですが
たぶん、入社後日の浅い私は何の集会ともわからずに参加していたのだと思うのです。
ず~っとあとになって
そのときのことを面白おかしく聞かされたのですが
とうとう記憶がよみがえってくることはありませんでした。
その後も組合幹部と仲良しだった私は
いつも活動に強制的に参加させられていました。
でも、何をやったのか、何も覚えていないんですよね。
あの頃は何でも参加していました。
野球部もそのひとつでした。
野球部と私
入社後しばらくもすると
仲良しの先輩が営業部にたくさんできました。
みな一様に新入社員をかわいがってくれましたが
とりわけその中でも、T森さんという男性社員は
いつも楽しい話とともに、受付に現れ私の気持ちを和ませてくれていました。
会社には野球部があったのですが
T森さんはそのメンバーでありキャプテンでした。
ある日 T森さんともう二人のメンバーで私を取り囲み
「S田クン(T森さんはいつもクン呼ばわり)野球部のマネージャーになれよ」
「お~!それがいい、それがいい」
「やるよな?よし、やるな!」
「ありがとう、ありがとう!」
まだ何も言ってないうちから、強制的に承諾させられてしまいました。(笑)
その後汗と涙を流すことになる私のマネージャーデビューの瞬間でした。
いい時代
会社では賞与が出るのですが
それ以外にも、うちの会社には表彰金制度というものがありました。
当時、景気のよかった時代ですので
30歳前後の社員でも、100万円くらいは賞与をもらっていたようです。
(うらやましぃ~と思ったのを思い出します)
入社1年目の私たちにも寸志のようなボーナスが支給されました。
その年から私は辞めるまでの間 ずっと
社内の筆耕役を一手に引き受けることになったのです。
ボーナスと違って表彰金は、対象者が金額とともに全員の名前が掲示されるのですが、その名前も全部、私が毛筆で手書きをしていました。
今から思えば誰がどういう風にこの表彰金を決めていたのかしら・・・
営業部とかなら、営業成績で判断、というのもあるんでしょうけど
デザイナーとかは自分がデザインした製品が売れたか売れなかったかとか?
よくわかりません。
そういうのもあって、一般事務的な仕事をしている女性社員は
この表彰金の恩恵にあずかることは少なかったんですよね。
そういう意味では
2年めから退職するまでずっと
月給より多い表彰金をもらえていた自分は(仕事に)恵まれていたなぁ
と今になって思います。
まぁ、9時始業のところ、7時40分には出勤していたから
早朝出勤手当てみたいなもんだったのかな。
きっとそうだな。
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