そろばんの話とフーセンウサギのこと

頭の中に浮かんでくる数字は全部そろばんの駒、っていうのは、そろばんをやっていた人あるあるだよね？

たとえば
56いう数字を見ると
そろばんの駒しか浮かんで来ないっていうやつね。

だから、もしそろばんをやっていなかったら、56+78みたいな計算はどうやって暗算するんだろう？って、ずっと不思議に思っていました。

スーパーで3980円の商品に3割引ってシールが貼られていたら、いくらになるのか、そろばんの駒が浮かんで来ないとちょっと難しい。

今はスマホに電卓機能がついているので、どこだってそれさえあれば困らないとは思いますが。

私がそろばんを習っていたのは小学２年生ぐらいから？６年生まででした。

思えば１２歳の私の方が今の私なんかより、ずっとずっと計算に長けていたわけです。

287,758.0032 ÷ 219,864 =

みたいな問題をスラスラ解いていたわけですからねぇ。

もう、解き方すら忘れました。

両落としとかいうので、答えだけをそろばんの上に置いていたのは覚えています。

水泳も陸上も、全部１２歳の私の方が今よりいいタイムだったわけです。

いったい、歳を重ねて何を身に付けたの? > 私

まぁ、それは、生きる術、かな。

１２歳の私の方が、計算も泳ぐのも走るのも速かったけれど、生きる術など持ち合わせていませんでした。

家があって、TVも見れて、ご飯も作ってもらえて、学校へ行く以外何もしなくても不自由なく生きていられましたから。

私が一番社会勉強をしたのは、紛れもなく短大を卒業後に就職したフーセンウサギだったと思います。

もう、今はありませんが・・・

なくなるなんて、思いもしていませんでしたね、あの頃の私は。

あの時の社会人経験が、その後の自分のすべての基礎になっていると思います。

５年前に倒産してしまいましたが、あの頃一緒に働いていた人たちは今頃どこでどんな仕事をされているのでしょう。

子どもが生まれて、ファミリーセールに呼んでもらった時、ちょうど社屋から出てきた社長とばったり会って

社長「どうですか～元気にされていますか～」

わたし「あ、はい！ありがとうございます！おかげ様で元気です！」

社長「そうですか～それは良かったね^^。元気なのが一番ですよ！ま、ゆっくりしていってください」

人と話したことの記憶なんて、そう鮮明に残っているものではないのですが、この時のこの会話とその時の社長の笑顔や仕草まではっきりと記憶の中にあるのが不思議です。

社長の笑顔はほとんど会社で見ることがなかったので、余計だったのかも知れません。

子どもが生まれてから行っていると思うので、87～88年頃のことでしょうか。

ネットで調べても情報がないので、今となっては記憶に頼るしかないのですが、その2年後ぐらいだったと思います。

私の夢の中に、社長がいつものいでたち（後ろから見るとワイシャツのすそがズボンからはみ出していることがよくあった）で現れました。

でもよくよく見ると、はみ出したワイシャツの下に脚がありません。

ふ～わふ～わ、流れるように私の前を通り過ぎ、社長室に入って行きました。

後を追って部屋に入ると、そこでもデスクの向こうに脚のない社長が立っています。

その辺りで目が覚めました。

夢をいつまでも鮮明に覚えているのも珍しいことです。

下の子を妊娠中だったので、90年の秋頃のことだったのでしょうか。

社長が夢の中に出てきたのは、後にも先にもその日だけでした。

この辺りの話は、以前のブログでも書いたような気がします。

読んだことがある人がいたらごめんなさい。

私の夢の中に出てきていた頃、社長はすでに亡くなっていたのですね。

その朝の新聞の死亡欄で見て、息が止まりそうになったのを今でも覚えています。

私に笑顔で「元気が一番ですよ」と言ってから、まだ2年ほどしか経っていません。

あまりにも突然だったし、驚きました。

確か誕生日は1月18日なんですが、いかんせん、年を覚えていません＞＜

いったい、社長は何年生まれだったのでしょう。

覚えている方がいらしたら教えてください。

いったい何歳で亡くなられてしまったのでしょう。

大阪市西区新町2-2-2は、忘れもしない本社のあった場所です。

本社社屋が竣工した年に入社したので、ピカピカでした。

何もかもがピッカピカでした。

そこで、社会人1年生の私を育ててもらいました。

当時の野球部のみなさん、どうされているでしょうか。

野球部の同窓会なら参加したいです。

なんか、懐かしくて、忘れたくなくて、思わず長々と記事にしてしまいました。

80年代のフーセンウサギを知る人が見ていらしたら、ぜひコメントでもメールでもくださいね！

お待ちしております。

当時野球部のマネージャーをしていた者ですw

追伸—–

肩の痛みもなくなり、快適に生きていますよw